報告されるピクセルと物理ピクセル
現代の画面には、正しい数値が2つあります。報告解像度 は、OS がスケーリング後にソフトウェアへ渡す値です。つまりウィンドウが置かれる座標空間です。物理解像度 は、パネルが実際に持っているピクセル数です。「1512×982 に見える」MacBook の実体は 3024×1964 かもしれませんし、384×832 と報告するスマホが 1080×2340 を積んでいることもあります。その比率が上に表示されるピクセル比であり、スクリーンショットの画像サイズが画面の「解像度」より大きく見える理由でもあります。
どちらも嘘ではありません。答えている問いが違うだけです。購入時の仕様や比較では物理ピクセルが基準になり、CSS、ゲームの HUD、「なぜこの文字はこんなに小さいのか」という話では報告解像度が基準になります。
よくある解像度
| 名称 | ピクセル数 | よく見かける場面 |
|---|---|---|
| 720p (HD) | 1280 × 720 | 低価格帯の TV、配信サービスの画質帯 |
| 1080p (Full HD) | 1920 × 1080 | 10年近く続いたデスクトップの標準 |
| 1440p (QHD) | 2560 × 1440 | ゲーミングモニターの定番 |
| 4K (UHD) | 3840 × 2160 | TV、クリエイター向けモニター |
| 5K | 5120 × 2880 | 27インチ級の「Retinaクラス」ディスプレイ |
| 8K | 7680 × 4320 | 最上位TV。コンテンツは少ない |
スマホは主に 19.5:9 から 20:9 の縦長パネルで、横方向は「1080p クラス」であることが多く、ウルトラワイドモニターは 21:9 や 32:9 まで広がります。上の縦横比の行では、一般的な比率ならその名称を示し、そうでない場合でも約分した正確な比率を表示します。
シャープさを決めるのは画素密度
解像度だけではシャープさは分かりません。1920×1080 は 13 インチのノートPCならくっきり見えますが、27 インチのモニターでは粗く見えます。実際の見え方に直結するのは 1 インチあたりのピクセル数です。上のパネルに画面の対角サイズを入力すると、物理ピクセル数から PPI を計算します。見る距離まで含めた詳しい説明は Screen resolution, PPI and pixel density explained にあります。
パネルに実際どんな信号が入力されているかが分かったら、その表示品質も確認する価値があります。ドット抜けテスト は2分で済みますし、リフレッシュレートテスト でパネル速度を確認できます。さらに ベンチマーク を使えば、このデバイスがそのピクセルを実際どれだけの速さで処理しているかも分かります。