デッド/スタック/ホットピクセルと保証範囲
ドット抜けには、黒いままの点、常に明るい点、特定の色に固定された点などがあります。一般的なLCDは赤・緑・青のサブピクセルで色を作りますが、見た目だけで内部の故障原因を断定することはできません。まず、メーカーの保証で使われる用語と症状を整理しましょう。
3種類の欠陥
デッドピクセル(暗点)。 明るい背景でも黒いまま残る点です。画素全体または一部が正常に光を出せない状態が考えられます。駆動回路などの物理的な故障であれば、ソフトウェアによる修復はできません。
ホットピクセル(輝点)。 黒い背景で白く明るく見える点です。「ホット」は温度が高いという意味ではありません。常時点灯する画素を指す呼び方で、保証文書では明るい画素と明るいサブピクセルを分けて扱う場合もあります。
スタックサブピクセル。 特定の色や明るさに固定された状態です。黒や、その色成分を含まない背景で目立ちます。一時的に解消する場合と永久的な故障を区別し、対処法の限界を確認してください。
全画面カラーテストを2分間行えば判別できます。白の上で暗ければデッド、黒の上で明るければホット、黒の上で色が付いていればスタックです。
メーカーが示す規格
ISO 9241-307は、電子ディスプレイの分析と適合性試験を扱い、画素欠陥の分類も含みます。ただし、インターネット上の簡略な表だけで交換の可否を計算することはできません。適用する版、欠陥の種類や密集条件、メーカー独自の保証を確認する必要があります。
| 確認項目 | 輝点 | 暗点 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 無欠陥保証 | 製品ごとの条件 | 製品ごとの条件 | 広告表現の保証範囲を確認 |
| ISOクラスの表示 | 該当クラスの基準 | 該当クラスの基準 | 適用する版と細則を確認 |
| サブピクセル欠陥 | 色成分ごとに分類 | 色成分ごとに分類 | 画素全体の欠陥と区別 |
| 欠陥の密集 | 別条件の場合あり | 別条件の場合あり | 隣接数と位置を確認 |
4K画面には約830万画素ありますが、100万画素あたりの数値を単純に掛けた値が、そのまま保証の上限になるわけではありません。「Zero Bright Dot」という表記も、暗点を含むすべての欠陥を保証するとは限りません。対象機種の文書を確認してください。
実際の保証方針の違い
規格のクラスと実際の保証条件は区別して読みます。メーカーや販売店の文書では、次の4点を確認すると整理しやすくなります。
- 暗点より輝点が重い。 1つの常時点灯画素で交換し、暗点は複数許容する方針が多くあります。ホットピクセルなら可能性は高めです。
- 位置が重要。 画面を区域に分け、端より中央の欠陥を少ない個数で対象にする方針があります。
- 上位製品ほど約束が強い。 「輝点ゼロ」保証はフラッグシップで一般的、低価格帯ではまれです。ほぼ同じ2機種の実質的な違いが保証だけの場合もあります。
- 期限が重要。 画素保証が一般保証より短いことがあります。購入2か月目に気づいても14か月目に報告すれば期限切れかもしれません。
方針は変更され、地域でも異なります。フォーラムや本記事の具体的数値は、対象機種の最新方針を確認するきっかけとして扱ってください。「メーカー名 pixel policy」で検索し、要約ではなくPDFを読みます。
申請を通りやすくする
- 写真を残す。 点が見やすい単色と、画面上の位置が分かる写真を撮ります。スクリーンショットではパネルの欠陥は記録できません。
- 種類と数を記録する。 全色を切り替え、「固定されたサブピクセル3個、暗点1個」のように具体的に伝えます。
- 保証文書の用語を使う。 症状に対応する項目を確認し、その条件と合わせて問い合わせます。
- 新品は早めに確認する。 販売店の返品・交換条件も調べてください。レシートがあれば必ず返品できるとは限りません。
普段の使い方でも確認する
高精細な画面の端にある小さな点は、普段の距離では見えないこともあります。保証条件だけでなく、実際の使い方でどの程度気になるかも考えて、修理や交換を判断してください。テスト画面でしか分からない差を探し続ける必要はありません。